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Illustration: Rosbif

グローバル調査結果:ハイブリッドITアプローチが、CIOのデジタル戦略をいかにサポートするか。

2016年8月

ITの意志決定者が、柔軟性のあるクラウドベースのプラットフォームの導入推進と、従来システムへの根強い需要を、どのようにバランスをとっているのかについて、グローバルに調査を行っています。

クラウド・コンピューティングは既に柔軟で効率的なITサービスの基盤となっており、どの企業も新しいハイブリッドなIT環境に対応していく必要があります。顧客管理や人事管理のアプリケーション、オフィスツール、ビッグデータ分析など、クラウドが提供するサービスと従来のITサービスが共存していくのです。

しかし、富士通が運営するパートナー企業との討論の場であるハイブリッド・ハイブのWebサイト上で実施した、1,050人のIT意志決定者を対象とした最近の調査では、クラウドとオンプレミスのITを最適に組み合わせるには大きな課題があることが分かりました。その課題とは、クラウドとオンプレミスのアプリケーションの統合、両者にまたがるガバナンス体制の構築、オンプレミスとオフプレミス・サービスの24時間365日稼動の保証などです。同時に、調査対象となった世界中の企業から共通して得られた意見は、CIOがハイブリッドITを無視できないレベルにまで、クラウドの導入が進んだということです。

富士通と富士通パートナーであるVMware、NetApp、Brocade、インテルが共同で行った調査では、今やIT予算の約3分の1がクラウド・サービスに使われており、さらに増加して行く傾向にあります。また、調査対象の企業のうち14%の企業が、IT予算の半分以上をクラウドに費やしています。


出典:ハイブリッド・ハイブIT意志決定者の調査

73%の回答者が、今後3年間でクラウド向けのIT予算が増えると考えていることを見ると、結果として生じるハイブリッド環境の管理には、より戦略的なアプローチが必要となります。このような困難な課題への対処は必要となりますが、回答者はハイブリッドITのアプローチの採用に大きなメリットがあると考えています。

ハイブリッドITアプローチのメリットとして、柔軟性を高め(回答者の60%)、効率を改善し(同50%)、コスト低減(同44%)や市場へのアプローチのスピード向上(同37%)を挙げています。


出典:ハイブリッド・ハイブIT意志決定者の調査

事実、大半の企業において、ハイブリッドITアプローチの問題は「採用するかどうか」ではなく「いつ採用するか」になります。なぜなら、調査対象者の約40%はすでにハイブリッドIT環境を有しており、約80%はハイブリッドITアプローチは将来の企業ITに必然であり、企業目標の達成にも必要と考えています。

富士通のEMEIAリージョンのハイブリッドITグループ責任者である、マーク・フィリップ氏は次のように述べています。従来ビジネスからデジタルビジネスへのシフトに従って、クラウドに関する支出が増えます。非IT部門がクラウド採用をリードし、その結果として、多くのIT部門によるクラウド採用が加速されるようになるでしょう。


出典:ハイブリッド・ハイブIT意志決定者の調査

しかし、このようにハイブリッドITに対してポジティブなリーダーでも、不安を抱えています。3分の2の回答者は、ハイブリッドITのモデルとその意味を理解する上で、さらにサポートが必要だと感じています。 ハイブリッドITへの対処に、うまくいっていると回答した人は72%である一方で、37%はハイブリッドITモデルのメリットが不明と回答しています。

富士通のデジタルテクノロジーサービスのグローバル・ヘッドであるアンドリュー・ブラバン氏は、この結果は当然のことだと指摘します。ハイブリッドITアプローチへの移行は、1つのソリューションが、20の異なるベンダーによる、20のソリューションに変わるようなものであり、これらのソリューションは、一つ一つその見え方が異なります。これは、非常に複雑です。しかし、調和の取れたソリューションを採用することによって、全てのソリューションをつなげ、単一の見え方を提供し、複雑さを解消することは可能です。


出典:ハイブリッド・ハイブIT意志決定者の調査

ハイブリッドITアプローチを取らない企業の懸念は、従来のITではなくクラウドに関するものになります。半数近くの回答者が、潜在的なセキュリティの弱さを最大の懸念とし、ほぼ同じ割合(47%)でサービス提供レベルなどに対するコントロールを失うことを心配しています。

この調査の結果は、上記の懸念を除けば、ハイブリッドITは急速に標準になりつつあることを示しています。ハイブリッドITのベネフィットは、より速くてより良い順応性を得ることから、企業文化を革新することまであり、生き残ることだけではありません。イノベーションの需要が高まった際に、機会をとらえて競争に勝てるかが重要なのです。

詳細は、ハイブリッド・ハイブ Webサイトをご覧ください。