写真:スコット・ウッドワード

革新的リーダーが持つ急進的なマインドセット

2018年2月

「ビジネス・リーダーは、デジタル革新によるビジネス・チャンスを実現したいと考えるならば、視野を劇的に広げる勇気を持つ必要があります」とイノサイト社のスコット・アンソニー氏は語ります。

「破壊的脅威を回避し、破壊的機会を捉えるため、ビジネス革新に備えようとしている企業のリーダーは、自身の安全地帯から抜け出す方法を探し出す必要があります。子供たちやハッカー、大学生、スタートアップ起業家と時間を過ごしたり、他の業界や地域の人と関わるなど、多くの場合、自分自身で課してしまっている制約から、少しでも解放されなければなりません。

言い換えると、リーダーとしてのみなさんが抱える大きな課題の一つは、自身の価値観に逆らってみる勇気を持つということです。ビジネス革新を推進するのであれば、そのような性質を身につけることが極めて重要になってきます。

様々な方法で、みなさんには自分自身を解放し、色々な分野で人に冷笑されるようなことに挑戦してもらわなければなりませんが、リーダーとして「これが行うべき正しいこと」だということを基本的に信じる必要があります。

生来の性格とは異なる性格を構築するのだという強い信念が必要です。そして、これが本当に厳しい試練なのです。

刺激がある関わり

これをうまくやり遂げたリーダーをご紹介しましょう。セールスフォース・ドットコム社のCEO、マーク・ベニオフ氏は、多様なネットワークを非常に意図的に構築しています。彼には自分とは真逆のメンターがいます。Dropbox社のドリュー・ヒューストン氏です。ベニオフ氏は、「私はヒューストン氏と、常に『つながって』いるようにしています。彼は小さな頃から、私が考えもつかなかったような様々なテクノロジーを使ってきているからです」と言います。そして、ベニオフ氏には、もう一人メンターがいます。ブラック・アイド・ピーズというバンドのウィル・アイ・アム氏で、ベニオフ氏とは全く異なるバックグラウンドの持ち主です。

さて、多くのCEOは、このような決断を下すとき、奇妙とは言わないまでも不快に感じると思います。しかし、このような考え方こそ、今の時代を牽引して行くために必要なことなのです。自ら進んで、境界線を押し広げ、境界線の端まで行き、実際に向こう側に行ってみて、批判を受け入れることが必要なのです。そうしなければ、自分でより大きな崖を作り、そこから飛び降りるような状況になりかねません」。