IT部門の多様性がビジネスをより強くする理由

2016年1月

テクノロジーが日々の生活に浸透していく中、IT部門はイノベーションのために多様性を持ち込むべきだと考えています。

ここ10年でデジタル技術がビジネスと社会のあらゆる側面に組み込まれてきました。しかし、オンライン・バンキングからスマートフォン・アプリまで、IT製品やサービスを担当している組織は、デジタルがあらゆる場面で使われているような多様性を持ち合わせていません。これは、ほとんどの企業にとっての喫緊の課題です。市場の多様性をうまく反映していない技術チームを構成する企業は、狭い範囲でのイノベーションしか実現できないだけでなく、変革に失敗することになるでしょう。

この新しい世界では、IT部門にこれまでずっと従事してきた白人系男性の頭脳労働者以外のタイプの人材を集める必要があります。現在のテクノロジーは、過去とは全く異なるものになっているため、誰にとっても良い商品を作る必要があります。新商品の開発を多様性の無いグループに任せると、我々が住む社会に適合しない商品ができてしまいがちです。

思考の多様性、異なる視点から考えて挑戦する人が必要です。もし全員が同じことを考え、同じ意見を持つ組織にいると、チームとして開発した商品に満足するでしょうが、そのような商品を望むのは、同じように物事を見て、考える人だけです。多様性 – 異なる視点、異なる情熱を持って挑戦する、異なる教育、異なる理解、異なる背景を持つ人々と関わることの方がはるかにエキサイティングです。

多様性は、重要な成功要因でもあります。テクノロジーがあらゆる人の日常生活に組み込まれるなか、同じ見方をして、同じ意見や考え方を持っている同質の企業は、ただ滅びるだけです。

ジェンダーのバランスをとる

多様性の重要性は、男女比の不均衡についても当てはまります。消費者向けテクノロジー製品の購入割合の約40%が女性であるという事実を見ると、企業は技術部門の男女比をバランス良くさせることが不可欠です。

IT業界では女性の数は十分ではなく、不足しています。今日、テクノロジー企業の管理職の女性比率は、わずか10%〜15%です。

この要因の一部は、過去の教育にあります。歴史的に、男子学生が、科学、技術、工学、数学(頭文字をとって、STEM)を学ぶ傾向にありました。しかし、近年、このような状況は多くの地域で変化しており、中等および高等教育のレベルでSTEM科目を学んでいる女子学生は、以前よりずっと多くなりました。バランスはとれたと思われますが、それが良い結果をもたらすには、数年かかるでしょう。

“デジタル技術は、変革を起こします。今、技術者を目指す女性が増えています。この変革に関わりたいのです。”

企業は、キャリアの後半部分に注意を向けるべきです。就職時には男性と女性の比率に問題はなく、技術分野ではおよそ50/50です。しかし、女性は20代後半から30代に育児で離職することが多く、再就職は非常に難しくなっています。結果的に、女性の中間管理職が不足しています。

上級管理職として成功した女性は、あらゆるレベルで女性の活躍を促すという重要な役割を担っています。企業内外の才能ある若い女性を指導し、優れた業績を表彰やスポンサー・プログラムを適用して取り上げ、技術者のステータスを上げていくのです。

シヴァナンダン氏は、高校3年生と大学1,2年生の女性を対象とした一連の夏期プログラムを運営しています。プログラムを通して、学生は、テクノロジーのスキルと、テクノロジー業界におけるプロフェッショナルとはどのようなものかを学びます。

近年、多様性を推進する動きが強まっています。デジタルの台頭によって、若い女性の考え方が変わってきているのです。デジタル技術が変革を起こし、人のつながりを生み出しています。今、技術者を目指す女性が増えており、この変革に関わりたいと考えています。

まだ、やるべきことがあります。この社会の中で、ITのような重要な業務に多様性を創り出す必要があります。なぜなら、革新をおこしていくためには、IT部門に優秀なタレントを集める必要があるからです。