ゲームを変えるIoTのインパクト

 

2016年1月

保険業界はデジタル・ディスラプション(デジタルによる創造的破壊)に直面する最後の産業の1つであり、Internet of Things(IoT)はこの業界を劇的に変えようとしています。

デジタル化が起こす新しいビジネス・モデルは、各業界が将来を再考することを促します。Airbnbがホテル業界に与えるインパクト、Uberによる主要都市でのタクシーサービスのディスラプション、自動車業界の脅威となる自動運転車の出現など、例を見れば明らかです。

しかし、そのような劇的な変化は、独立して起こっているわけではありません。保険会社のデジタル部門のトップとして、シヴァナンダン氏が、強く意識しているように、必然的に周辺業界に連鎖反応を起こすことになります。

保険業界は、他の産業から遅れて、ディスラプションに直面しているように見えます。キャピタルワン銀行とBTリテールの元CTOであったシヴァナンダン氏は、金融サービスやテレコム業界がディスラプションの波に洗われるのを見てきました。しかし、その波が保険業界を襲ったとき、変革はより速く、他の業界よりも大きなインパクトを持つと考えています。

デジタル・リセット

保険業界は信じられないほど破壊されるでしょうが、競争環境をリセットする大きな機会となります。

自動運転車を作り、ホテル業界全体を変えるような創造的な人材が、保険業界のすべてを変えています。人々が保障される方法も変わっていきます。アビバ社のような保険会社は家財、健康、車両などを取り巻くエコシステムの中で活動するやり方に変わるでしょう。

サンフランシスコのような米国の都市の若者の多くは、すでに車を買うよりもむしろUberの相乗りサービスを利用するように変わっています。そのような新しいルールが、保険業界でも適用されて行くでしょう。

この新しい世界を確実にリードするため、アビバは早くからデジタル化を戦略課題の中心に置いてきました。ロンドンのテクノロジー・グラウンドゼロにおけるデジタル・ガレージ、ショーディッチ、シンガポールの金融テクノロジー・ホットベッドでの取り組みなどを通じたイノベーションの推進を行っています。

これからの保険購入者は従来の手法を使いたくないと考えており、ディスラプションは確実に起こるでしょう。テクノロジーの発展方向と消費者や保険企業が属すべきエコシステムを見極め、パートナーシップを組み、お客様の日々の生活に最高のソリューションを提供しなければなりません。

“この業界は、今驚くほどダイナミックに、日々変化しています。この産業革命に加わることは、非常に魅力的なことです。”

そのディスラプションに最も大きな影響をもたらす技術は、インターネット・オブ・シングス(Internet of Things 、IoT)です。ますます多くのモノや製品がオンラインでつながることによって、IoTが保険業界に与える影響が、他の業界に与えるインパクトよりもはるかに大きなものとなります。

家庭に設置された機器が、出入りする人を監視し、水圧をチェックし、水漏れがあると自動的に水道を止め、薬が冷蔵庫から取りだされたかどうかをチェックします。これらのことが、保険業を大きく変えます。このような技術を活用し、組み合わせることで、顧客を守ります。

ディスラプションがすでに進行しているのは、個人向けの自動車保険です。アビバ・ドライブは、お客様の運転技術をモニターする無料アプリです。200マイル走行後に、10点満点で個人の運転技能が評価されます。スコアが7.1点以上の優良ドライバーは、アビバの自動車保険で平均150ポンド(220ドル)を節約できます。 2012年に出荷されて以来、このアプリは40万回ダウンロードされ、約3,000万マイルの顧客の運転記録を蓄積しています。

法人顧客、個人顧客双方に対する私達の付加価値と差別化要因は、IoTの価値を十分に活用することによって生まれます。IoTの活用によって、強盗や火災を防いだり、それらが起こったときには、より迅速に対処できるようになります。デジタル化によって、保険業界がテクノロジーを志向する人のキャリアの選択肢となっています。この業界は、今驚くほどダイナミックに、日々変化しています。この産業革命に加わることは、非常に魅力的なことです。